クロスバイクやロードバイクで一番重要なメンテナンスは、チェーンの注油です。
初心者はとりあえず注油とタイヤに空気を入れることだけはやりましょう。(ほかに不具合が出たら、自転車屋さんにGo)
今回は注油について解説しつつ、私の日常メンテナンスを紹介します。
洗浄と注油について
なぜ必要か
チェーン洗浄・注油の目的は、チェーンの錆び防止と回転抵抗の低減です。
チェーンオイルが表面にコーティングされることで、水やほこりからチェーンやスプロケットを保護してくれます。
また回転抵抗が下がることで、効率的に走ることができます。
いつ注油すればいいか
チェーンの注油頻度は使用しているチェーンオイルによって変わります。ドライ系だと頻度は増加し、ウェット系なら減少します。
走行時に、チェーンからシャリシャリ音が聞こえてきたらメンテナンスの合図です。(ほんとはシャリシャリ音がする前にメンテするのが理想ですが)
必ず注油したいのは、雨天走行後です。チェーンオイルが洗い流されて、そのまま放置すると錆びてしまいます。また泥がチェーンにこびりつき一気に汚くなるので、雨天走行後はチェーンの清掃と注油をしましょう。
チェーンオイルの種類
チェーンオイルは大きく2種類に分類できます。
ドライタイプ
一つ目がドライタイプです。オイルの粘度が低いか、揮発するタイプです。
ドライタイプの特徴はチェーンが汚れづらく掃除が楽なことです。デメリットは注油回数が多くなることです。
雨天走行するとオイル切れを起こします。
クロスバイクにおすすめなオイルは
Finish Lineのドライです。揮発タイプでチェーンが汚れづらいです。
ウェットタイプ
二つ目はウェットタイプです。オイルの粘度が高いタイプです。
ウェットタイプはドライタイプと逆の特徴を持ちます。注油回数は少なくて済みますが、チェーンが汚れやすく掃除が大変です。
多少の雨ならオイル切れの心配はありません。
両者の中間のようなタイプも存在します。
自転車愛好家なら自分の好みのチェーンオイルがあるのではないでしょうか。
洗浄・注油手順を紹介
私がいつも実施しているチェーンのメンテナンス方法を紹介します。
メンテナンス方法は人によって多少異なります。
私はドライタイプのチェーンオイルを使用して1か月に一回は注油しています。汚れが少ないのでチェーン清掃は楽です。
あまり丁寧にやりすぎると、注油が面倒くさくなってしまうので、ある程度適当でいいと思います。
これって結構重要なことだと思います
必要なもの
左から①いらないタオルなどの布 ②ゴム手袋 ③パーツクリーナー ④チェーンオイル
布は必要分だけカットして使います。
床を養生する
基本的に注油と清掃はセットです。洗浄液で床が汚れないように段ボールで養生しましょう。
私のクロスバイクはセンタースタンドなので、バイクスタンドが必要になります。(スタンドが邪魔でペダルが回せないんです)
スタンドがリアについてる人はバイクスタンド不要です。
パーツクリーナーをチェーンに吹きかける
まずはチェーンの掃除です。パーツクリーナーをチェーンに吹きかけていきます。パーツクリーナーはそんなに高くないので、惜しみなく使います。
手でペダルを逆回転させながら、チェーン全体に吹きかけます。
噴射の勢いで、チェーンの内側にたまった泥を落としましょう。
このときなるべくホイールにクリーナーがかからないように気を付けます。ホイールのリム面が汚れると音鳴りの原因になります。
布で拭く
布でチェーンを拭いていきます。
写真のようにチェーンをぐいっと曲げてやると、チェーンの内側まで拭くことができます。
プーリーを掃除する
リアディレイラーの下についてる、小さい歯車2つを布で拭きます。ガイドプーリーとテンションプーリーという部品ですね。
歯車に泥がこびりついているので、落としましょう。
上記の工程をもう一度繰り返す
一度ではきれいにならないので、もう一度繰り返します。
余裕があればチェーンリングやスプロケットも掃除したいですね。
フロントチェーンリングを清掃
余裕があるひとはフロントチェーンリングも一緒に掃除しましょう。チェーンリングを掃除してないと、泥の塊が蓄積して、後で掃除するのがとても大変です。
チェーンリングを掃除するときはチェーンを外したほうがやりやすいです。下の写真のようにプーリーを押してやると、チェーンのテンションがゆるんで簡単に外せるようになります。
チェーンオイルをさす
ドライ系やスプレータイプのオイルは、ペダルを逆回転させながら注油することで時間短縮できます。大体3週くらいペダルを回せば全体に注油できています。オイルをつけ過ぎたら、軽く拭き取りましょう。
粘度が高いタイプのオイルはチェーンピン(円筒状の部分)に一コマずつ注油していきます。チェーンを横から見たときに、一コマだけ形が違うピンがあるので、それを目安に一周させましょう。もしくはコマ数を数えてもいいですね。(大体104~108コマくらいです。)
変速して、全体にオイルをなじませる
変速させて、スプロケットとフロントチェーンリングにもオイルを馴染ませます。その後、余分なオイルをチェーンから拭き取ります。
ウェットタイプはチェーンにオイルが馴染むまで時間がかかるので、少し時間をおいてから余分なオイルを拭き取ります。
チェーンへの注油はこれで完了です。お疲れさまでした。
ついでに空気も入れちゃいましょう。
最後に
今回は簡易的なチェーン清掃方法を紹介しました。
この方法だと、完全にチェーンをきれいにすることができません。なので段々汚れが溜まってきます。半年に一回くらいはがっつりチェーンや周辺パーツの汚れを落としてやるのがおすすめです。
その方法もまた紹介したいと思いますので、ご期待ください。
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